岩淵水門 | 街チャリ荒ポタ

隅田川の氾濫を防ぐために設けられた要衝ですね。少し前にブラタモリで内部の様子も放映していましたが、普段は水門内部に入ることは出来ません。この辺は荒川下流域になると思います。もっとも、実際どこからどこまでが上流で、どこからどこまでが下流なのかは、よくわかりません。一般的には、国土交通省の荒川下流河川事務所の管轄が荒川の下流部約３０ｋｍ（笹目橋以南）なのでその辺か、あるいは荒川サイクリングロードの荒川近辺の起点となる羽根倉橋辺り、あるいは秋ヶ瀬取水堰より南が下流だと考える人が多いようです。

バーベキューと言えば秋ヶ瀬公園が有名ですが、荒川河川敷でBBQが出来るのはここくらいなので、夏場の休みの日には家族連れが多いですね。景色も良いので、学校の児童が写生をしにきたりもしています。

それと近くに駐車場があるせいか、ここでのテレビドラマや映画ロケは頻繁に行われています。荒川におけるドラマロケ地のメッカと言っても過言ではないでしょう。相棒のダークナイトこと、3代目相棒・成宮寛貴さん演じる甲斐享が、自分がダークナイトであることを杉下右京に告白したのも下の写真の赤水門のところですし、こちらもテレビ朝日のドラマ「おかしな刑事シリーズ」では「赤水門と西伊豆堂ヶ島の殺意」などという回もありました。

実は今、令和元年に少し更新しているんですが、わりと最近見たドラマ、「アンナチュラル」の第一話で、恋人がパンデミックの冤罪をなすりつけられたことに悩み苦しむ女性と、主役の石原さとみさんがパンをかじりながら話していたのも赤水門の高欄のところでした。

こちらは旧水門。色で新しい方を青水門、古い方を赤水門と呼んだりしています。
近くには荒川下流河川事務所があり、また荒川知水資料館（アモア）があります。

位置的に、上流を目指すにも、あるいは下流を目指すのにも中途半端なので、岩淵水門をサイクリングの目的地にすることはあまりないと思いますが、知水資料館などは一度覗いてみると良いかも知れません。

ポタリングする人も、ジョギングする人も、あるいは犬の散歩をする人も、多くの人が通る経由地で、水門前で腰を下ろして休憩するサイクリストも多くいます。

国土交通省の空中写真サービスで、過去の岩淵水門付近の写真がありました。ここから下流の荒川は荒川放水路と言って、大正時代から昭和にかけて作られた人工河川です。今現在も堤防工事が行われていますから、周辺の地形は、ある意味刻々と姿を変えていると言えなくなさそうですが、その変化を見るのも楽しいですね。
国土画像情報（カラー空中写真）　国土交通省
＜＜昭和４９年＞＞