皇居乾通り一般公開は、最初は平成26年に天皇陛下(現在の上皇様ですね)の傘寿を記念して実施したものです。それがとても好評だったので、桜の時期と紅葉の時期に行われるようになりました。春の一般公開はこれまで2年毎に行われてきましたが、私は初回の平成26年にも観覧に行きました。その時は公開期間が短く、土日が1回しかなかったので、それはそれは大混雑だったのを覚えています。今回は初回の写真も交えての投稿になります。
皇居前広場
上の写真は初回のときのものです。もちろん自転車に乗っていったわけではなく、千代田線の二重橋前から歩いて行きました。皇居までは自転車で行けなくはないんですが(もっともそれを言ったら日本全国行けない場所は無いだろうと言われそうですが)、皇居内には駐輪場が無い上に、最近では落ち着いてきたものの、乾通り一般公開の時は駅からの人の流れがとても多いですから、そもそも自転車の目的地にはあまり相応しくありません。そんなわけで番外編とさせていただいています。
一般公開される時には毎年何十万人も訪れる場所ですから、ご覧になった方も多いのではないかと思います。もしかすると後ろ姿が写真に写っている方がいるかもしれませんね。最寄り駅は東京メトロ千代田線の二重橋前駅ではあるんですが、皇居前広場の入り口は日比谷駅からの方が早いのではないだろうかと毎回思います。(実はこれを書いているのが2024年ですから、この後も春秋あわせて何回も行ってます。)
乾通り一般公開は、皇居前広場の大行列と一通りの手荷物検査を経て、坂下門から参入して宮内庁庁舎前を通り、そこから乾通りをまっすぐ乾門に抜けるルートと、乾通りの途中で右折して、西桔橋門跡(にしはねばしもんあと)を経由、皇居東御苑の方に行くルートとに分かれます。東御苑へのルートも乾通りの一般公開の時にしか通れないのですが、東御苑自体は普段から一般公開されている(※休園日あり 皇居東御苑の公開について)ので、初めての方は乾門から出たほうが良いと思います。私も初回は乾門を抜けて、2回目のときは東御苑コースを取りました。
ただし、乾門の最寄り駅は乗換路線のない地下鉄東西線の竹橋駅ですから、この路線の沿線にお住まいの方以外はあまり便利とは言えないでしょう。それならばということで、乾門から出てそのまま北の丸公園や千鳥ヶ淵の方を回って、その後靖国神社の桜を見て九段下の駅から帰るというのが、だいたい私の定番コースです。
さて、皇居前広場での手荷物検査やボディチェックを終え坂下門に向かいますが、その手前のお堀からいい景色が広がっています。
坂下門
上の写真も初回の時のものですが、それまで私は新年の一般参賀の経験もありませんでしたから、初めての皇居参入にかなり気持ちが華やいでいました。
坂下門をくぐると間もなく左手に皇居宮殿長和殿が見えてきます。こちらは一般参賀のときに参入出来る場所ですが、乾通りの一般公開では通れません。
そして目の前に宮内庁庁舎が見えます。
右手には富士見櫓も見えます。急病人のために救急車も待機していますね。
乾通り
先程も書いたように、宮内庁庁舎前付近から乾門まで続く乾通りは、ほぼまっすぐな道です。全長約600mの道の両側にソメイヨシノやしだれ桜などが約100本ほど咲いています。観覧者の多くは皆その桜にスマホやカメラを向けて、盛んに写真を撮っていました。被写体が同じでほぼ同じ目線から写真を撮っていたら、きっと似たような写真が何十万、何百万枚と撮られているのでしょうね。
右手に富士見多聞、左手に下道灌濠などを眺めながら、途中途中の桜に誘われるように歩いていきます。
ここに私が貼っている写真は、全て私が撮ったオリジナルですが、見覚えのある景色だと思う方も多いのではないでしょうか。一般公開のときは、桜を見に行っているのか、あるいは人垣を見に行っているのかわからなくなるくらい人いきれでむせ返っていますが、きっと普段は都会の喧騒からは離れた静寂な時を刻んでいる場所なのではないかと思います。
通りそのものは桜並木が延々と続くと言った感じではなく、むしろところどころと言ったほうがいいでしょう。比較的大きな桜の木が並んでいるのは、乾門近くではないかと思います。ですので先程も書きましたが、最初の参入は乾門から退出する方が良いと思います。乾門近くにはわりと綺麗なトイレもあります。乾通りの見学時間はそれほど長くはないのですが、皇居前広場に並ぶ時間も入れればそれなりの時間になりますし、そこに設置されている簡易トイレだと女性の方などは抵抗もあるでしょう。これも先程も書いたように、私はその後北の丸公園の方へ抜けていくことが多いので、そこのトイレに何度もお世話になっています。北の丸公園にももちろん公衆トイレは何箇所かありますが、それよりも綺麗なのは間違いありません。
なお、乾通り自体は600mですので、それほど長い距離ではありませんが、行き帰りの駅とも結構距離があるので、かなり長いお散歩コースになります。
ということで、上の乾門近くまでの写真は2014年(平成26年)のものでした。
皇居東御苑
乾通りの途中から西桔橋門跡方面の右手に曲がると東御苑にたどり着きます。
上の写真ではほぼ中央から右に乾通りを歩いてきています。すべて一方通行ですので、後戻りは出来ません。下の写真では中央の桜が咲いている辺りの先が乾門になります。
皇居東御苑は、かつての江戸城本丸・二の丸・三の丸の一部を整備して公開されている場所です。1968年から一般公開されており、入園無料で気軽に訪れることができます。ただし、開園時間と休園日が決まっていますので、お出かけの際には宮内庁のホームページを確認してから行くようにしてください。
ここには昔の江戸城の天守台や江戸城跡の広場などがあり、天気の良い日は家族連れで賑わっています。かつてお城のあった場所ですので、先程の乾通りなどから見ても高台になっています。こちらにもところどころ桜が咲いています。
汐見坂を二の丸の方へ降りていくと、雑木林や庭園があります。
二の丸庭園(日本庭園)は、江戸時代の回遊式庭園を再現した落ち着いた空間で、池や飛び石、小橋が美しく配置されていて、四季折々の植物が楽しめます。こちらも景色が良いのでお勧めです。ただ、私の行っているのがお花見や紅葉の一般公開の時期というのもあるかと思いますが、とにかく人が多いので、ゆっくり散策したいのであれば、できればその時期を避けて、可能でしたら平日に行かれるのが良いかと思います。
こちらの帰りは大手門から大手町や東京駅に向かう人が多くなると思いますが、内堀通りの手前から信号待ちで大混雑しますので、時間に余裕を持って行動したほうが良いと思います。
以上、お花見探訪番外編ー皇居乾通り一般公開ーでした。
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