’17 荒川お花見探訪 ー 都立東白鬚公園

これまた荒川と言うよりは間違いなく隅田川沿いなんですが、今の荒川(かつての荒川放水路)が出来るまでは、隅田川が荒川の本流だったわけですから、これも勝手に良しとしましょう。地図をご覧になるとわかるように、荒川からもそんなに離れていません。

東白鬚公園

ちなみにご存じの方は多いと思いますが、荒川区という区名は、そのかつての荒川が流れていたからというのが由来で、今は荒川区に荒川は流れていないんですね。昔付いた地名が今はその面影がまったく無くなっているというのはよくあることですね。

さて、この東白鬚公園は都立公園になります。隅田川を挟んだ対岸の汐入公園とともに、東京都の防災拠点として位置づけられています。地図をご覧になると隅田川と白鬚東アパートに挟まれている南北に長い公園であることがおわかりになると思います。

ただ、アパートと言いながらこの都営白鬚東アパート、全長約1km、全部で18棟からなる高さ40メートル13階建てで放水銃まで備えています。この防災団地が、いざという時の防火壁になってくれるのですね。その構造に関しては他のサイトを参照していただくとして、おそらく見たことのない方は、その威容(もしくは異様さ)にきっと驚くことでしょう。特にアパートという呼称から、木造やプレハブの2階建ての建物を連想してしまったそこの貴方は、おそらく口から泡を吹いて卒倒するに違いありません。

東白鬚公園

そんな団地がすぐ横にそびえ、また反対側には隅田川と高架の首都高6号線が走っている公園ですから、公園自体はかなり広いのですが、多少威圧感と言いますか圧迫感を感じるのも事実です。とはいえ、そこに住む方々の憩いの場所になっているのも間違いないでしょう。園内には野球場やテニスコートもあり、ジョギングをしている人も少なくありません。

東白鬚公園の桜

そして桜があるのが、その野球場やテニスコートの周辺と、その近くの子供用の遊具がある広場です。本数としてはそれほど多くはないのですが、(PDF)墨田区のさくらマップリストによると、この東白鬚公園の桜は約80本ほどあるようですね。

東白鬚公園の桜

遊歩道沿いに咲いている桜が多いので、お花見を出来る場所は限られますが、それでもシートを広げてお花見を楽しめます。お休みの日などは、きっと白鬚東アパートの住人の方で埋め尽くされるのでしょうね。

東白鬚公園の桜 東白鬚公園の桜

最寄り駅は東武線の堀切駅か鐘ヶ淵駅になると思いますが、荒川の河川敷の方から自転車で来ようとすると、その東武伊勢崎線(通称・東武スカイツリーライン)が行く手を阻んでいるので、あまり良い道がないかもしれません。少し遠くなりますが、堀切橋の通りから墨堤通りを走ってくるか、四つ木橋の方から回り込むかでしょうか。

東白鬚公園の桜

数年前のGW頃にこちらの公園を散歩したときには、池の上にたくさんの鯉のぼりが飾られていました。その南池がある公園の南側からはスカイツリーもよく見えます(最近行ってないので途中に高層マンションとかが建っていなければですが)。

また、隅田川と公園に囲まれた場所に隅田川神社もあります。水神さんとして親しまれてきた神社ですが、その参道が墨堤通りから先ほどとりあげた白鬚東アパートのジョイント部分(エキスパンションジョイント )にかかっているので、鳥居が急に目の前にあらわれたり面白い景色になっています。

隅田川神社

写真を撮ってなかったので、上の写真はパブリックドメインの写真を編集させてもらってます。

白鬚東アパートは首都高6号や墨堤通りなどからなども見れますが、一見の価値があるので、まだご覧になってないかたはお花見も兼ねて訪れてみてはいかかでしょうか。

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