’12 荒川お花見探訪5 -吉見さくら堤公園-

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荒川沿いの桜と言えば、これより手前に戸田公園や彩湖や秋ヶ瀬公園などもありますから、なんでいきなり吉見町なのかと思われるかも知れません。一つには、私が今年ここまで走るのを目標にしていたというのもありますが、荒川の代表的な桜の名所だと思うのと、桜だけではなくて、菜の花とのコラボレーションが楽しめるといったこともあげられるでしょう。


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さて、このさくら堤、わが街千住からちょうど50kmあります。片道50kmあるということは、当然ですが往復すると100kmになるということです。ですので、ちょっと気が向いたから行ってみようという距離ではありません。もちろんママチャリでも1日200km300km走ってしまう人もいますから、走りやすい荒川サイクリングロードを100km走ることが、きついかどうかというのは人それぞれでしょう。また、この場所から家の近い人にとっては、距離の問題はまったく関係がないでしょうから、それについてはまたの機会にいたしましょう。
初めて行ってみて驚いたのは、それまで抱いていたさくら堤のイメージとは、だいぶ違っていたことです。これは今まで写真だけを見て、勝手に想像を膨らませていたというのもあります。むしろ、今まで紹介されてきた写真は、みんなうまく撮っているなあということでした。ですから、私と同じように幻想をいだいて向かうと、もしかすると走った距離に見合った分の達成感や満足感は得られないかもしれません。
ですので、今回は、わざと綺麗なさくら堤だけではなくて、実際に見るとこんな感じというのも紹介させていただきたいと思います。

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サイクリングロードを走って行くと、桜のトンネルの中に入って行く感じになります。人もそれほど多くないので、スピードを出さなければ、自転車でもそれほど問題ないでしょう。
ところで、地図をズームアウトしてもらうとわかりますが、この堤は荒川からだいぶ離れています。ですので、堤防としての役割は殆ど無いと思われますが、一応その名残があります。

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それがこちら。なにやら怪しげな階段がありますが、道の反対側にある壁の部分に溝が掘られているのがわかるでしょうか。こちらは実際に荒川が氾濫した際には、ここに板をはめて、こちらに水が流入してくるのを防ぐ目的があるらしいです。その話は、たまたまそこにいた人に聞いた情報ですので、真偽のほどは定かではありません。
ところで、この途中で途切れたような階段部分は、以前はどのようにして使っていたのでしょうね。非常に興味深いです。
上の写真には写っていませんが、ちょうどこの右手が公衆トイレになります。下の写真の左に写っている建物です。

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私が行った時には、小用の方が壊れていて、溜まった水が溢れ出そうでした。出来ればもう少し大きめのトイレか、数を増やして欲しいところです。
さて、このさくら堤と平行して走っている一般道があるのですが、写真で見るとこんな感じです。

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道路との間に、汚い小川があるのがわかるでしょうか。恐らく写真でみるさくら堤に、この川が出てくることは殆ど無いと思いますが、仮にこの川が澄んでいたら、相当印象が違うだろうと思います。たまたま雨が降ったあとだったからなのか、一年中そうなのかは私にはわかりません。Photoshopで、ちょっと水の色を加工したいところですね。
ちなみに、この記事の最初の写真は、空の色を少々加工しています。行った時の天気は、決して悪いものではなかったのですが、薄い雲がかかっていて白っぽかったのです。カメラだと余計にそれが強調されてしまうので、実際に感じた色にしています。

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こうしてみると、余計に小川の残念さが引き立ってしまいますね。
さて、これに加えて堤のすぐ脇にお墓があったりします。

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お墓参りをする人にとっては、とってもいい景色だと思うのですが、花見をしに行った人にはとっても残念な状況だろうとは思います。もっとも、お墓は別に汚れた場所ではありませんから、気にしない人にとっては、なんでもない景色なのかもしれません。ただ、この状況もあまり写真では見ることが出来ないでしょう。しかし、その辺を差し引いても、一度は訪れる価値はあると思います。私のように100km走って行く価値があるかどうかは、その人の価値観にもよると思いますが。

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