’14　荒川お花見探訪3　－　芝川　～　緑のヘルシーロード　～　見沼代用水西縁　～　大宮公園　－

今回も欲張ったタイトルです。荒川探訪と言っておきながら、いきなり芝川ですから、殆ど詐欺みたいなタイトルですが、芝川に行くまでに荒川の河川敷を走っているので、勝手に良しとしましょう。

グーグルマップで調べてみると、いつもの学びピアから大宮公園までは、徒歩ルートで26.7kmになっています。意外と近い感じですね。これなら往復でも50kmちょっとですから、信号待ちなどを考えなければ、3~4時間で行って帰れる距離です。実際に帰路はそのルートに近い、上図の道を走って帰ってきてますが、これは街中でも線路際になりますので、風景としては非常につまらないものになります。

そもそもお花見ですから、急ぐ旅ではありません。そうは言うものの、あまり止まってもいられないので、話を進めて行きましょう。今回は写真は少なめです。

芝川サイクリングロードは、元々は足立区の都市農業公園から、埼玉の大宮第二公園までを繋ぐ自転車道として計画されました。しかしながら、途中色々あって未だに完成されていないサイクリングロードです。計画が頓挫した公共事業は、いつまでも放っておかれて悲惨な状況になるというのは常ですね。思うに埼玉の自転車道は、そういう箇所がそこかしこにあるような気がします。それでも、自転車王国と呼んでもいいくらいに自転車振興の盛んな県ですから、是非とも走りやすいサイクリングロードの拡充に努めて欲しいと願います。

さて、話がそれました。芝川サイクリングロードについて話を進めて参りましょう。都市農業公園を出発して、しばらくは新芝川沿いに走ります。『新』となっていますが、今ではこちらが本流です。ここの桜は以前ブログにも載せました。

一応違う写真ですが、これは2年前の写真です。同じ所の写真はあまり撮ってないのですよね。もしかすると今とは少し違っているかもしれません。

しばらく桜を見ながら走れるので、ただ桜を楽しみたいだけなら、ここでも十分だろうと思います。対岸の荒川知水資料館「アモア」の周辺も、結構綺麗な桜がたくさん咲いていますので、歩きだと距離はありますが、自転車だとちょうど良い距離かもしれません。

ちなみにこちらは今年の赤水門の写真です。最近まで右岸は岩淵水門付近で工事をしていましたので、それがようやく終わって、今年初めて右岸を走った時のものです。

さて、芝川に話を戻しましょう。

走ったことのある方はおわかりでしょうが、この芝川サイクリングロードは、途中道路を何度も横断しなければなりません。信号のある箇所もありますが、大きく迂回しなければならないところ、交通量が多いのに信号がなくて横断するのに苦労する箇所など、サイクリングロードと呼ぶに相応しいのだろうかと疑問に思ったりもします。

ただ、道が荒川の下流のように広くないので、飛ばして走りたい人には向かない道でしょうが、ママチャリなどでゆっくり走る人には、川を眺めながらのんびり走りやすい道ではあります。

後半からは交差している道路の下をくぐってアンダーパスしたり、あるいは跨道橋でオーバーパスしたりして、なかなか疲れる自転車道ではありますが、天気の良い日に、道路の横断の煩わしさを除けば（それが一番の問題ではありますが）、そこそこ楽しめる道ではないでしょうか。

標識では途中対岸に渡るように促される箇所がありますが、渡らずにそのまま一般道を走ったほうが良い箇所があります。間違えやすいのはそこくらいでしょうか。最後は対岸に渡らないと道が無くなるところがありますが、それは案内標識にしたがって進めば問題無いと思います。

あとは、対岸に渡って終点に近い箇所の横断を、危険なので迂回するように促す標識が出てますが、地元の人たちは殆どそのまま渡っちゃってる感じですね。ちょっと文章が冗長でわかりづらいでしょうか。車道と歩道の段差が結構大きい上に、交通量がかなりあるので実際に危ないとは思います。その後は道なりに走れば、現在開通している八丁橋まではそれほど苦労せずに行けるでしょう。

終点はこんな感じです。これは桜の時季よりも少し前に撮ったものです。

終点の景色はこんな感じですが、何もありません。一応緑のヘルシーロードの案内が出ているので、そのままサイクリングロードが続いてると言えば言えなくもないんですが、何もないところが終点ですよ。投げやり感がたっぷり滲んでます。ヘルシーロードも今見えているところから右折すると、舗装されていませんからね。どういう都市計画をしているのかが非常にわかりづらいです。

しかし、この緑のヘルシーロードは看板が至るところに出ていますし、わりと道なりに走って行けば、これも迷うことが殆どありません。一般道とサイクリングロード、あるいは遊歩道の区別が多少わかりづらかったりもしますが、あまり交通量も多くないので、どちらを走ってもそれほど問題なく、ポタリングには向いている道でしょう。そして桜に関しては、これはもう至るところに咲いてます。そして桜並木になってるところも多いです。でも写真を撮ってません。

なんで撮ってないかと言うと、ずっと桜が続いてるので、撮影ポイントがわかりづらいんですよね。全部そうだといえば言えなくもないし、その都度止まって撮影してると先へ進めないしで、これほど桜が見事に咲いているのに桜の名所としてあまり声が上がらないのは、お花見をする場所が限られているのと、宴会よりも自転車や車に乗って見物する方がいいからでしょうか。宴会というか、レジャーシートを広げてお花見をするのは、川口自然公園や大崎公園がいいのではないかと思います。あとは見沼ヘルシーランドの隣のグランドというか広場で、お花見をしている人が結構いました。これは清掃工場の敷地なのでしょうか。ちょっとわかりませんでしたが、かなり広い場所なので、お花見にはいいかもしれません。

さて、桜並木のヘルシーロードをそのまましばらく進んでいくと、国道４６３号線のバイパスが見えてきます。立体交差になっているので、その下をくぐって国昌寺の近くを左折します。そのまま芝川を越えて、見沼代用水西縁の方へ向かいましょう。交通量が多いのに、信号がないので道を横断するのに苦労するかもしれません。すぐそこに桜並木が見えていますから、辛抱強く待ちましょう。

舗装された道を走るには、桜並木のすぐ下ではなくて、川を挟んだ道を選ぶ必要があります。ただ、すぐそばに綺麗な桜並木が続いていますから、焦る必要はありません。ここからは延々と桜並木が続きます。もちろんそれよりも下流の方にも桜は咲いていますが、未舗装路が多いので自転車で走るには向かない気がするのですよね。と言いつつ、実際に走ってないので、どれくらい走りづらいのかは未検証です。

さて、西縁はヘルシーロードの東縁にもまして道がクネクネとうねってます。桜並木はその沿道にありますから、道なりに進むとかなりの距離をロスします。ずっと桜の近くを走りたいならそれもいいですが、どこまで行っても桜ですから、飽きてきたら多少ショートカットしましょう。

その途中で唯一撮った写真がこれです。

他にもっと良い写真撮れなかったのかと言われそうですが、来年以降の宿題にしてください。決して撮影ポイントが無かったわけではありません。むしろ撮り始めたらひたすらシャッターを押したくなるような、あるいは動画に収めたくなるような、そんな素晴らしい桜並木が続きます。ここがもう少し荒川に近ければ、私のイチオシにしたいところです。きっと来年もまた行きたくなるのではないでしょうか。

そんな、どこまでも続く桜並木を見ながら、ひたすら西縁沿いに自転車を漕いでいくと、やがて大宮公園の近くまでやってきます。芝川との間に挟まれる形で、手前から大宮第三公園、その奥に大宮第二公園です。大宮公園は日本さくら名所100選にも選ばれている桜の名所ですから、皆さんご存知でしょう。第三公園はあまり桜はありませんが、第二公園は盆地状の広場を囲んだ土手沿いにぐるっと桜が咲き誇っています。

ちょっと天気が曇ってきてしまっていたので、桜の美しさがわかりづらいですが、ここは空が広く感じますから、その分桜も映えます。本数こそ第一公園に敵いませんが、遠目に見るここの桜は私は結構好きです。

そうは言っても、桜まつりで賑やかなのはやはり第一公園です。おそらく単に大宮公園と言ったら、ここを指すのでしょう。混雑と賑やかさが別格です。お約束の宴会をそこかしこでやってますから、騒々しいのが好きな方は是非こちらへ（笑）ただ、写真としてはあまり風情が無いので、ここでもまた撮っていません。通路も人でごった返していましたので、そこを自転車で行くのはあまりおすすめしません。どこかに置いて徒歩で移動したほうが散策にはいいでしょうね。ということで、写真は池の畔に咲く桜を。